書名:日韓における堅果食文化
副題:
叢書名:Academic Series NEW ASIA 51
著者名:和田稜三著
発行日:2007.7.15
ISBN:978-4-8042-0773-5 C0339 \3500E
判型:四六判
頁数:368
定価:本体3,500円+税

ドングリ類、クリ、カヤ、クルミ、ナツメ、マツ、アーモンド、ハシバミ、ピスタチオなどは野生種または栽培種の堅果類としてよく知られる。堅果類の食の研究は、民俗学、文化地理学、文化人類学、考古学、家政学の研究領域にまたがっている。著者は日韓の広範な地域から、堅果食文化、伝統的な食習俗文化について調査、研究を行った。

<主な内容目次>
まえがき
序章 堅果食文化研究の枠組み
第T編
 第1章 森林生態系とドングリ食の分布
  第1節 森林生態系の規制
  第2節 ドングリの可食化とその分布
 第2章 ドングリ食の調査
  第1節 調査の概要
  第2節 東北日本における加工・貯蔵の事例
  第3節 西南日本における加工・貯蔵の事例
 第3章 ドングリ食の文化的な特色と地域差
  第1節 ドングリ食の記録
  第2節 主食補完型加工食品と副食型加工食品
  第3節 ドングリ食の文化的な特色
  第4節 ドングリ食の地域差
 第4章 クリの可食化と砂栗の分布・記録
  第1節 クリの可食化と砂栗の分布
  第2節 砂栗の記録と報告
 第5章 砂栗の全国的調査
  第1節 調査の概要
  第2節 東北日本の主な調査事例
  第3節 西南日本の主な調査事例
 第6章 砂栗の文化的特色と地域差
  第1節 砂栗の文化と東西差
  第2節 砂栗の穴貯蔵と食制
第U編 韓国の堅果食文化
 第1章 ドングリ食が根をおろす国・韓国
  第1節 朝鮮半島の森林生態系とドングリの可食化
  第2節 ドングリ食の歴史的な記事とその加工
 第2章 ドングリの加工と貯蔵に関する調査
  第1節 研究の経緯
  第2節 調査の概要と加工食品
  第3節 加工事例
  第4節 貯蔵事例
 第3章 ドングリ食の文化的な特色と地域差
  第1節 ドングリ食の文化的な特色
  第2節 日韓におけるドングリ食の異同性と文化圏の成立
 第4章 大邱(テェグ)市におけるドングリコンニャクの流通と集荷圏
  第1節 大邱市の市場とドングリコンニャクの販売形態
  第2節 大規模な加工―販売の形態
 第5章 砂栗の食文化
  第1節 栗の実
  第2節 砂栗の全国的調査
  第3節 砂栗の文化的な特色と地域差
参考文献
あとがき
索引
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