書名:日中戦争とノモンハン事件
副題:太平洋戦争への道
叢書名:Academic Series NEW ASIA 52
著者名:水嶋都香著
発行日:2007.10.25
ISBN:978-4-8042-0774-2 C3326 \2800E
判型:四六判
頁数:342
定価:本体2,800円+税

なぜ日本が日中戦争を中国全土に拡大して終わりの見えない泥沼にはまり、ついには太平洋戦争への道に進んで敗戦に追い込まれてしまったのか。ノモンハン事件の教訓から昭和陸軍の諸問題を浮き彫りにする。また、昨今話題の憲法改正を視野に入れた教育・国防問題を、戦後との比較を通して議論することの意義を説く。

<主な内容目次>
まえがき
第1部 昭和史の中のノモンハン事件
 はじめに
  1 スターリンの二正面作戦回避
  2 ジューコフの素早く効果的な対策
  3 ノモンハンの制空権争奪戦
  4 七月の砲撃戦
  5 ジューコフの電撃作戦
  6 ソ連軍の八月総攻撃
  7 ノモンハン事件と情報
  8 日本の情報戦対応
  9 陸軍大学校の教育
 10 統帥権(軍隊の最高指揮権)問題
第2部 日中戦争
 はじめに
  1 清朝正規軍の弱体化と軍閥の台頭(明治時代)
  2 帝国主義列強による中国半植民地化(清朝末期)
  3 清朝滅亡後の中国(大正時代)
  4 蒋介石の北伐、国共内戦の開始(昭和時代)
  5 紅軍が長征で通過した頃の中国西北部の民衆の苦しみ
  6 実らなかった日中和平工作
  7 日独伊三国同盟
  8 太平洋戦争開戦前夜
  9 石原莞爾
 10 ソ連の対日参戦
第3部 国防・教育問題
  1 堀場大佐の戦後の教育、国防に関する問題意識
  2 教育基本法改正問題
  3 国防問題
  4 現代に投影される問題
あとがき
参考文献
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