■ 近世琉球国の構造
梅木哲人著 A5判 548頁 税込9,450円
本州を中心にした地域で沖縄琉球を異域・異国あるいは附庸と思っていた間に、南島では独自の時間が経過し、国家形成が行われ、その後活発な対外活動を行うようになり、国家の繁栄を築きあげてきていた。しかし東アジア世界の変動の一角で二つの歴史が交わったことで、沖縄琉球は新しい時代に入った。近世沖縄琉球の時代である。
■ 堂射 -武道における歴史と思想-
入江康平著 A5判 782頁 税込18,900円
江戸時代に弓術競技のビッグイベントとして人気を博した京都や江戸の三十三間堂における堂射(通し矢)の全貌を、古文献を豊富に駆使して浮き彫りにする。堂射の実像を近代スポーツが内包する光と影の部分と比較検討することにより、武道文化としての意義を明らかにしている。巻末の京都・江戸三十三間堂における演武者全員の矢数記録は圧巻。
■ 先史時代の沖縄
南島文化叢書 25
安里嗣淳著 四六判 372頁 税込3,675円
安里嗣淳著 四六判 372頁 税込3,675円
沖縄先史人の渡来と拡散、交通、サンゴ礁文化を育んだムラの暮らしと交易、公式交渉以前の中国文化との関わり、南琉球と東南アジアの貝斧文化、沖縄旧石器文化の存否問題の展望と与那国海底「遺跡」説の矛盾を考古学研究の成果を用いて論証し、その非科学性を明らかにする。
岡本恵昭 A5判 492頁・口絵4頁 税込8,400円
宮古島は祈りの島である。そして、謎の多い島でもある。琉球列島の中で、古神道の姿を今もなお色濃く残しているこの島で、著者は古くから民間信仰の研究に取り組んできた。自分の生まれた島の自分たちの信仰行事を詳細にまとめたのが本書である。とくに神になるツカサという女性が、村々の神事にどうかかわったか。世界観と他界観、シャーマンの世界など、興味のある問題が展開する。
小林尋次著 A5判 270頁 税込4,200円
本書は昭和33年に刊行されたものの再刊である。著者は多年にわたり著作権行政に携わり、その立法と解釈についての根本理念を叙述する。再刊にあたり、その意義と解題、索引と旧著作権法を付した。
■ クマ祭り -文化観をめぐる社会情報学-
Academic Series NEW ASIA 54
池田貴夫著 四六判 372頁 税込4,200円
池田貴夫著 四六判 372頁 税込4,200円
アイヌがこの地域の民族理解に大きく影響を及ぼしてきたクマ祭り。この北の儀礼はこれまでどう題材化されてきたか。民族文化のより豊かな理解につながる情報や表現という概念に踏み込んでフィールドワークを重ね、クマ祭りとは何かという基本問題を追究。
■ タイを揺るがした護符信仰 -その流行と背景-
プリーチャー・ヌンスック著・加納寛訳
四六判 208頁 税込3,150円
四六判 208頁 税込3,150円
近年、タイの護符に新しい波が押し寄せた。本書は、タイで大流行したチャトゥカームラーマテープの護符信仰の起源と展開を、著者の専門である考古学的知見と、得意とする美術史学的、民俗学的アプローチによって、理解するための好適な道標となっている。
岩井正浩著 四六判 234頁 税込2,940円
本書は、フィールドワークによって日本各地で蒐集したわらべうたを、「遊びのパフォーマンス」として捉えている。わらべうたを全方位的に解き明かし、遊び方を交え、語り、未来へ向かって想像力を育てる。理論と実践で教育現場で活用できる好著。
著者の既刊
Academic Series NEW ASIA 53
斎藤忠著 四六判 368頁・原色図版8頁 税込3,675円
斎藤忠著 四六判 368頁・原色図版8頁 税込3,675円
朝鮮半島を6次にわたり訪問。ことに開城やその周辺の王陵・寺院・寺院跡・窯跡等を調査。高麗寺院二十寺とその諸相、高麗大蔵経、高麗青磁、これらを基盤として発達した高麗文化を紹介。著者まさしく百歳、感慨無量の著作。
■ 求法僧の仏跡の研究 -白寿記念出版-
-中国・インド・アフガニスタン等を訪れて-
斎藤忠著 B5判 516頁 税込26,250円
斎藤忠著 B5判 516頁 税込26,250円
白寿の高齢を迎えた著者が、学問的な情熱の消え去ることなく数次にわたる現地調査を行い、著者自身の撮影による多くの写真資料を駆使して、苦渋の旅をした求法の僧の仏跡をたどる。
著者の既刊
- 古都慶州と新羅文化 (Academic Series NEW ASIA 49)
- 中国・韓国・北朝鮮の古跡への回想 (Academic Series NEW ASIA 47)
- 古都扶余と百済文化 (Academic Series NEW ASIA 46)
- 六地蔵幢の研究
- 幢竿支柱の研究
- 仏塔の研究
- 石窟寺院の研究
- 中国天台山諸寺院の研究
- 中国五台山竹林寺の研究
■ 日中戦争とノモンハン事件 -太平洋戦争への道-
Academic Series NEW ASIA 52
水嶋都香著 四六判 342頁 税込2,940円
水嶋都香著 四六判 342頁 税込2,940円
なぜ日本が日中戦争を中国全土に拡大して終わりの見えない泥沼にはまり、ついには太平洋戦争への道に進んで敗戦に追い込まれてしまったのか。ノモンハン事件の教訓から昭和陸軍の諸問題を浮き彫りにする。また、昨今話題の憲法改正を視野に入れた教育・国防問題を、戦後との比較を通して議論することの意義を説く。
Academic Series NEW ASIA 51
和田稜三著 四六判 368頁 税込3,675円
和田稜三著 四六判 368頁 税込3,675円
ドングリ類、クリ、カヤ、クルミ、ナツメ、マツ、アーモンド、ハシバミ、ピスタチオなどは野生種または栽培種の堅果類としてよく知られる。堅果類の食の研究は、民俗学、文化地理学、文化人類学、考古学、家政学の研究領域にまたがっている。著者は日韓の広範な地域から、堅果食文化、伝統的な食習俗文化について調査、研究を行った。
■ 植民地の朝鮮と台湾 -歴史・文化人類学的研究-
Academic Series NEW ASIA 50
崔吉城・原田環共編 四六判 396頁 税込3,990円
崔吉城・原田環共編 四六判 396頁 税込3,990円
植民統治期から戦後にかけての朝鮮と台湾において、漁業活動、言語、国語教育、植民地支配にみる文化の変容、神道・キリスト教・仏教などの布教活動、ドキュメンタリー等の分野で十二名の学究者がその史実の実態に迫る論考。
著者の既刊
■ 韓国神話集成
金厚蓮・田畑博子編著 A5判 472頁 税込8,400円
本書に収められた神話は、韓国に広く伝承されてきた者の中から代表的な話を選んだものである。巫俗神話・文献神話・神話的民譚を集録し、多くの文献史料を駆使して、補注・解説を付した。韓国神話大系の理解及び日韓の比較研究に欠かせない画期的な書。
中村士・伊藤節子編著 A5判 380頁 税込6,825円
明治二年以前の日本天文暦学及び測量に関する文献史料の総合目録。約6,200タイトルを収容。天文、暦法、測量については現存する史料の大部分を網羅。天文暦学、測量に関係の深い和算、航海、理学、地学等の史料も、主に科学史、洋学史の観点から興味深いものを掲載。
その他の天文暦学関係書籍
- 補訂支那古代史論(飯島忠夫著作集1)
- 支那暦法起原考(飯島忠夫著作集2)
- 支那古代史と天文学(飯島忠夫著作集3)
- 天文暦法と陰陽五行説(飯島忠夫著作集4)
- 天文月報
南島文化叢書 24
石原清光著 四六判 306頁 税込3,150円
石原清光著 四六判 306頁 税込3,150円
奄美諸島与路島の家屋、村落空間に関する民俗知識の集大成。与路島の人々が語り継ぎ築いてきたシマを読み解くことは、琉球諸島の根源的な知識、思想を理解する手がかりとなる。そして、何よりも「住まう」こととは何かという見失われつつある意味を現代人に示してくれる。長年著者が育んできた現地調査と文献資料を駆使した労作。
野川美穂子著 A5判 400頁 税込12,600円
地歌の膨大なレパートリーは、三味線組歌、長歌物、端歌物、浄瑠璃物(半太夫物、繁太夫物ほか)、芝居歌物、作物、謡い物、手事物といった曲種に分類されている。本書は、江戸期の多くの文献を史料に、曲種の成立と変容に着目して、地歌の歴史を解明する。
田畑千秋著 A5判 392頁 税込7,350円
奄美諸島を中心として、口承説話、歌、諺、沖縄の豚妖怪、中国少数民族の豚説話、奄美の豊穣予祝と八月踊りの儀礼的側面をもあきらかにする。著者40年の研究成果。
著者の既刊
■ 宮良當壯全集 6 日本方言彙編(6)索引(K〜Z)
宮良當壯著 A5判 745頁 税込23,100円
第21回配本(全22巻23冊)。『日本方言彙編』全6巻最終巻。方言索引のK〜Zを収録。(編集担当:加治工真市)
酒井利信著 A5判 420頁 税込9,450円
剣道の文化性についての問題意識から論を起こし、古代から近世までの精神史を考える。特に、そのルーツを古代朝鮮さらには春秋時代の中国にまで追い求め、東アジアを舞台とした壮大なスケールで論を繰り広げる。日本人の刀剣に対する思いを、精神文化史の問題として解き明かした初めての書。
その他の武道関係書籍
■ 日本童謡音楽史
小島美子著 四六判 264頁 税込3,150円
唱和教育の批判として育ったはずの童謡運動は、子どもの生き生きとした心を本当に反映したものだったのだろうか。この問いかけは、時代を経た現代にも同じようになされていいのではないだろうか。なぜならば、今日の教科書にも数多の童謡が登場し、そこには童謡と子どもとの関係を問い直した形跡は見て取れないからだ。本書は、童謡を作り出した作曲家を歴史の流れのなかでとらえ、子どもの音楽をあらためてとらえ直した痛撃弾だ。
■ 朝鮮通信使と文化伝播 -唐子踊り・唐人踊りと祭礼行列を中心に-
Academic Series NEW ASIA 44
任東權著・竹田旦訳 四六判 272頁 税込3,675円
任東權著・竹田旦訳 四六判 272頁 税込3,675円
江戸時代に12回も来朝した朝鮮通信使は、文化ショックを日本にもたらした。唐子踊りや祭礼行列に注目し、文化伝播の態様を考察し、ルーツを韓国に探る。
著者の既刊
■ 沖縄音楽の構造 -歌詞のリズムと楽式の理論-
金城厚著 A5判 289頁 税込5,775円
沖縄音楽の独特なリズムと形式を「歌詞配分リズム」という手法で解明し、神歌・民謡から古典音楽までを貫く音楽構造の理論を構築。小泉理論を新たに展開させ、中国やインドネシアの音楽理論と比較しながら、沖縄音楽をアジアの中で位置づける。
淺山友貴著 A5判 406頁 税込5,250円
現代の日本語において主格として機能する「は」と「が」の意味・機能を文法の側面から分析、記述する。
にひなめ研究会編 A5判 244頁 税込4,200円
<主な内容目次> 序―「にひなめ研究会」をかえりみて(三笠宮崇仁殿下)/DNA考古学とイネ(佐藤洋一郎)/稲作農耕東伝経路の研究(毛昭晰著・伊藤清司訳)/ハニ族の新嘗儀礼における女性の役割(欠端實)/稲作民の文化―北部タイの村での見聞から(杉山晃一)/伊勢神宮の稲作儀礼―稲作儀礼の基本構造を求めて(小島瓔禮)/伊勢神宮の神田三儀(中西正幸)/伏見稲荷と熊野修験―稲荷奉幣と稲荷契約を中心に(宮家準)/種籾を撒くと暗闇が明るくなる伝承(村崎真智子)/米の島考(四)・(五)(柳田國男著・解題鎌田久子)
シリーズ既刊
Academic Series NEW ASIA 43
岡崎敬著・春成秀爾編 四六判 394頁 税込4,200円
岡崎敬著・春成秀爾編 四六判 394頁 税込4,200円
調査・発掘に基づく研究を信条とする著者による唐津の諸遺跡、漢委奴国王印、立岩遺跡の調査報告など末盧国、伊都国、奴国、不弥国?の遺跡・遺物に関する基礎的考察を集成した、魏志倭人伝研究の基本図書。
著者の既刊
- 魏志倭人伝の考古学 対馬・壱岐篇 (Academic Series NEW ASIA 42)
- 古代中国の考古学 (Academic Series NEW ASIA 41)
- シルクロードと朝鮮半島の考古学 (Academic Series NEW ASIA 40)
- 稲作の考古学 (Academic Series NEW ASIA 39)
山下欣一著 A5判 556頁 税込9,450円
わが国南島には、民間説話が豊富に伝承されている。そして、これらの説話群で異彩を放つのが生き生きと話されている神話である。これらの神話群を「民間神話」として把握し、その実像に迫ろうとした。
著者の既刊
■ 農耕・景観・災害 -琉球列島の環境史-
小林茂著 A5判 390頁 税込8,400円
琉球列島の人々の生活と環境とのかかわりを歴史的に考察する。イネ栽培を中心とする農耕技術、隆起サンゴ礁を中心とした15世紀以降の景観変化、自然災害や伝染病流行の実態とその対策と多彩な角度から人々と環境との関係を検討し、新しい琉球列島像を示す。
■ 平家の音楽 -当道の伝統-
薦田治子著 A5判 466頁 税込15,750円
『平家物語』は当道座の琵琶法師が語る音楽作品でもあった。本書は、当道座の伝統を守る盲人音楽家の伝承を中心に、その音楽構造・楽譜・楽器・伝承系譜などを解明した。付録CD1枚付。






